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村上 真奈美

POE代表理事/手話通訳士

村上 真奈美 MANAMI MURAKAMI
「ぐんぐんPOE」の運営法人である一般社団法人POEの代表理事を 務めています。私は聴覚障害のある両親と兄がおり、手話のある環境で育ちました。約6年の手話通訳活動を経て、乳幼児の手話言語獲得を支援する「こめっこ」と出会い、スタッフとなりました。2020年からはNPOこめっこの職員として運営に携わり、そこでの経験を契機に、こめっこスーパーバイザーである河﨑佳子先生と共に、こめっこの理念を共有し、そのカリキュラムを取り入れたプログラムをもつ児童発達支援・放課後等デイサービスの立ち上げを決意しました。日本財団様そして森ノ宮医療学園様のご支援、たくさんの方からのお力添えのおかげで無事にスタートすることができました。
「ぐんぐんPOE」は、手話でのコミュニケーションを大切に、きこえない・きこえにくい子どもたちが生き生きと安心して過ごせる場です。なかまやスタッフと一緒にあそび、やり取りを通して、たくさんの「できた!」「見つけた!」「なぜだろ?」を体験します。泣いたり怒ったり、そして思いっきり笑って、人とかかわる楽しさを育みながら、ぼくって、わたしって、「すごいんだ!」と胸を張って歩いていける成長を、全力で応援していきます。
河﨑 佳子

POE理事/スーパーバイザー
(神戸大学教授/臨床心理士/公認心理師)

河﨑 佳子 YOSHIKO KAWASAKI

1990年に手話に出会い、心理士としてきこえない人々と向き合ってきました。手話を遠ざけた口話教育の中で育った人がほとんどでした。彼らの苦しみの中核に「茶の間の孤独」があり、わからないことを苦笑いでごまかす自分がいました。きこえない子は目で世界を吸収し、意味を知るのです。その自然な発達と心の健康にとって、手話はかけがえのない言語です。だから、きこえない赤ちゃんには、まず親子で手話に出会ってほしい。そう願って「こめっこ」を提案しました。ママパパの笑顔に包まれて人生をスタートする子どもたちは、それぞれのペースと道筋で健やかに成長します。そして、手話のあふれる環境があれば、人とかかわる楽しさ、わかる喜び、伝えられる自信をたくさん積んで、逞しく育っていくでしょう。そんな子どもたちの居場所を作るために「ぐんぐんPOE」が生まれました。日本手話と日本語、愛することばをもつバイリンガルを目指します!

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